真実のグローバル化
世界の金融・経済のグローバル化は、急激に進んでおり、日本もその波に飲み込まれている状況にある。リーマンショックによる影響は全世界に広がっているし、先物市場の動向に翻弄されて、原油高穀物高による日本経済の影響は計り知れないものがある。輸出依存体質の日本経済は、円高基調の金融により、さらに失速しかけないし、国際競争力においても低落傾向にある。
さて、その国際競争力を高めようとの経済団体からの圧力により、雇用派遣法などの改悪がされてしまい、労働者の低賃金化が進められた。そのおかげで、内需が低迷すると同時に失業率の急激な上昇を見るに至った。この年末にかけて、さらに有効求人倍率は低下すると予想されている。いよいよ、日本経済は世界経済のグローバル化により、デフレスパイラルに陥ろうとしているのだ。
しかし、よく考えてほしい。世界のグローバル化が叫ばれていながら、それは経済・金融の世界にだけ、各国からの圧力がかかっているのである。これでは、不公平であると言わざるを得ない。そもそも、福祉や医療に手厚くしている国においては、企業もその為に応分の負担をしているわけで、医療や福祉に対する拠出をしていない企業だけが、競争力を高く保つのは当然なのだ。
したがって、各国人民の人権尊重の観点から、医療・福祉における充実のグローバル化を推し進めて、公平な競争力を築くことが求められよう。少なくても、世界の中である程度の医療・福祉の充実を実現している日本が、国連やG20の場において、各国における医療・福祉の充実を訴えていくことが求められているのではないだろうか。
また、国内における医療・福祉のグローバル化も充実させてほしいものだ。地域医療はまさに崩壊しようとしている。真面目に地域医療の為に努力している医療機関ほど、経営に行き詰っている。厚労省による医療行政の失敗が、重く国民にのしかかっている構図だ。福祉・医療が住んでいる地域によって、差別されるというのは許せないことだ。人口が都市に集中する要因にもなっているように思える。均衡ある国土発展の為にも、真実のグローバル化を実現させたいものだ。
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